生態園の自然 20220603_03

 2022/06/03(金)

 タチツボスミレ果実

湿地脇の園路に生えているタチツボスミレの果実が開き、種子が見えています。果実が熟すと3つに割れて「3つの舟」のような形になり、「舟」のひとつひとつに種子が一列に並んでいます。この「舟」が乾燥すると幅が狭まるので、その締まる力で種子を弾き飛ばします。種子にはアリが好む物質エライオソームがついているので、飛んだ種子はさらにアリによって運ばれます。果実から直接種子を外そうと頑張るアリがたまにいますが、簡単には外れないようで諦めて帰って行きます。

(西内李佳)

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