生態園の自然 20220621_04

 2022/06/21(火)

 ハナダカバチ

海岸植生の砂地をたくさんのハナダカバチが飛び回っており、ぶんぶんという羽音が聞こえます。雌は砂地に巣穴を掘り、中で産卵します。卵から生まれた幼虫は母親が捕らえて針を刺して麻酔したハエやアブなどを餌として育ちます。この時期は、雄のハナダカバチたちは交尾しようと必死に雌を追い回しています。ときには1匹の雌に多数の雄が集まって団子のようになっているのを見かけます。やがて雄たちは姿を消し、雌が落ち着いて産卵に励むことができるようになります。

(尾崎煙雄)

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