生態園の自然 20231107_02

 2023/11/07(火)

 アオスジアゲハ幼虫

タブノキの葉にアオスジアゲハの幼虫がいました。体長3センチほどの中齢幼虫です。刺戟するとV字形の黄色い触角のようなものを出します。これは触角ではなく、アゲハチョウ科の幼虫に見られる「臭角」と呼ばれる器官で、頭部と胸部の境目から出て来ます。ふだんは身体の内側に収納されていますが、刺戟を受けるとまるで靴下を裏返すように反転させて伸ばします。外敵を威嚇するような「異臭」を発すると言われていますが、私にはその匂いは感じられません。アオスジアゲハは蛹で越冬しますが、この幼虫は冬を迎える前に蛹になれるでしょうか。

(尾崎煙雄)

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