2023/12/14(木)
クヌギカメムシ卵
ごつごつしたクヌギの幹に産みつけられたクヌギカメムシの卵塊を見つけました。クヌギカメムシは数十個の卵を縦長にまとめて産み、そのまわりをゼリー状の分泌物で覆います。このゼリーの主成分は多糖類で、真冬に孵化する幼虫の餌となります。また、幼虫が植物の汁を吸って成長するために必要な腸内細菌も含まれていることが知られています。子が食べるのに困らぬよう、親が財産を残してくれるのです。ゼリー越しにうっすら見える個々の卵から生えている3本の白い毛のようなものは卵が呼吸するための「呼吸管」です。


(尾崎煙雄)
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