生態園の自然 20240809_02

 2024/08/09(金)

 ブタクサハムシ

海岸植生の園路西側区画にブタクサが生えています。ブタクサは北米原産の外来植物で、かつては路傍や空き地に繁茂していましたが、近年はかなり少なくなりました。その要因は、同じく北米原産の外来昆虫ブタクサハムシが1990年代後半に日本に侵入し、ブタクサを食べ尽くしたからです。ちなみに生態園は日本で最初にブタクサハムシが見つかった場所です。生態園にもたくさんあったブタクサも激減し、この場所に細々と残っているだけです。ブタクサの減少に伴い、ブタクサハムシも見かけなくなりましたが、今日は1個体を見つけました。ブタクサもブタクサハムシも生態園の一角で細々と生き続けているようです。

(尾崎煙雄)

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