千葉県立中央博物館 デジタルミュージアム


千葉県立中央博物館の取り組み



平成16年度に実施した環境教育フォーラムを紹介します。

■環境教育フォーラム1

 平成11年度から始めた環境教育演習は、みんなで一つの課題に取り組むことにより、協働の楽しさを実感し、かつ一人よりも大きな成果が得られるという体験をすることを目的としてきました。多様な経験と価値観をもつ人々が集って、いっしょに考えることにより、複眼的な見方が獲得できました。平成14・15年度の2年間にわたり、三番瀬を題材にして、人と自然とのかかわり・人と人とのかかわりについて学び、高校生対象の教材づくりに取組んできました。その成果を発表したものです。

■環境教育フォーラム2
環境教育フォーラム2
 千葉県では、1995年に市民・企業・行政のパートナーシップにより環境保全を推進するために「環境シンポジウム」が開催され、それを契機にパートナーシップを掲げる環境保全団体のネットワーク団体である「環境パートナーシップちば」が設立されました。また、子どもから大人までの家族を対象とし、楽しみながら環境保全を啓発する「エコメッセちば」が市民・企業・行政の協働の取り組みとして1996年にスタートし、継続されています。これまでの活動を振り返り、パートナーシップの事例を発表いただきました。さらに、協働の取り組みの先進事例に学び、今県で推進しているパートナーシップ事業から、これからのパートナーシップのあり方を考えました。

■環境教育フォーラム3
環境教育フォーラム3
 2003年1月17日に大網白里町にて「ちばNPO地域フォーラム」が開催されました。このなかの「食・農と環境を考える」分科会では、千葉県の農業の現場からの報告を受け、次のような課題が明らかになりました。
  • 農村の過疎・高齢化・後継者不足・耕作放棄地の増加の問題
  • 農業生産性(土地生産性・労働生産性)
  • 第二種兼業農家の問題
  • 地元の堆肥を使用したとしても、地域内循環ができていない問題
  • 農業への規制
安全な食品を提供し、環境を汚染せず、地域の環境を保全し、かつ経営の成り立つ農業のあり方が求められています。そのような農業を担う人の問題も含め、課題は山積みです。

本フォーラムでは、前回の分科会を受け、農業と環境の問題を多くの人と共有し、議論を深化させました。


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