No.070 2002/07/08(月)

 モミボックリ


 これがモミの木の球果。つまり「モミボックリ」である。5月には鮮やかな赤紫色の花だった雌花がもうこんなに立派な実になった。長さは7〜8cm。

 球果の表面に小さなトゲが突き出しているのがモミの特徴だ。これは苞鱗(ほうりん)と呼ばれる部分の先端。

 春にたくさんの花がついていたので今年は“なり年”と予想したが、本当に豊作だ。大きなモミボックリがたくさんついたおかげで枝も重そうである。

 モミボックリが熟すのは今年の10月ころ。マツボックリのように球果ごと落下するのではなく、枝についたままボックリが解体して中の種子をバラバラに落とす。

(K)


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