No.096 2002/09/04(水)

 ハンミョウ


 9月に入ったら、急にハンミョウが多くなった。

 3センチほどの甲虫だ。石ころだらけの河原を長い足ですばやく歩く。いや、走るといった方がよい。ちょこまかと走っては止まり、を繰り返す姿はコチドリと似ている。

 そうやって人が歩く先へ先へと逃げるところから「ミチオシエ」の別名がある。

 それにしても鮮やかな配色である。濃紺、青、青緑、朱色そして白。小さなカンバスに絶妙のコンポジション。細い足にまで虹色のグラデーション。

 ありふれた昆虫だが、見飽きない。

(K)

 ハンミョウ Cicindela japonica (ハンミョウ科)

 コチドリ Charadrius dubius (チドリ科)


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