No.100 2002/09/12(木)

 ウスバキトンボのぬけがら


 小学校のプールでヤゴのぬけがらをみつけた。

 ん? ちょっとまてよ。水泳の授業が終わってまだひと月もたっていないのに、もうヤゴが羽化するなんて早すぎないか?

 そういうトンボがいるのである。8月半ば、水泳教室が終わり、塩素消毒をしなくなるのを待っていたかのように産卵するのがこのウスバキトンボ。幼虫は急速に成長し、1ヶ月足らずで羽化する。

 しかし何を食べて育つのだろうか? 8月下旬のプールに餌となる虫などいるとも思えないのだが。

 ウスバキトンボの去ったプールには、やがてアカトンボの仲間が飛来して卵を産み落とす。その幼虫はゆっくりと成長し、来年6月のプール掃除のころ、ようやく羽化して成虫になる。

 トンボもいろいろだ。

(K)

 ウスバキトンボ Pantala flavescens(トンボ科)


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