No.102 2002/09/19(木)

 サルナシの実


 サルナシの実が目立つようになってきた。マタタビの仲間のつる植物で、キーウィフルーツとも近縁。

 実を輪切りにしてみるとキーウィそっくりだ。味の良さは山の木の実の中でも最高クラス。キーウィの味をさらに濃くした感じだ。

 花が咲いていたのは初夏。この写真を撮ったのは6月3日。ただしこれは雄花。雄しべだけしかない。

 サルナシは雌雄異株でオスのつるとメスのつるがある。実がなるのはもちろんメスのつる。キーウィフルーツも同様だ。

 3〜4センチに育った実だが、まだ青い。10月になって黄色くなれば熟したしるし。

 その名のとおりサルの好物。熟れた実はあっという間に食べつくされてしまう。

 ならばその前にと、試食してみた。うまい、と感じた次の瞬間、口の中全体にえぐみが広がった。やはりまだ早い。

 みのりの秋はもう少し先。

(K)

 サルナシ Actinidia arguta(マタタビ科)


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