No.114 2002/11/21(木)

 房総の山の紅葉


 気候温暖な房総の山でも晩秋は紅葉の季節だ。

 房総丘陵の紅葉の特徴のひとつは、時期が遅いこと。9月に北海道や東北の山を出発した紅葉前線がここまでたどり着くのは11月下旬のこと。

 房総の山は日本でもっとも遅い紅葉を楽しめる場所のひとつである。

 もう一つの特徴は、配色。赤や黄色に染まるのが紅(黄)葉の定番。しかし、温暖な房総丘陵の紅葉には常緑樹の濃い緑色が混じる。

 イロハモミジの赤、ウリカエデの黄色、コナラの枯れ葉の茶色、そしてアラカシの濃緑。一面の“紅葉”はもちろん美しいが、このモザイクも捨てたものではない。

(K)

 イロハモミジ Acer palmatum(カエデ科)

 ウリカエデ Acer crataegifolium(カエデ科)

 コナラ Quercus serrata(ブナ科)

 アラカシ Quercus glauca(ブナ科)


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