No.115 2002/11/21(木)

 リュウキュウマメガキ


 紅葉の山でリュウキュウマメガキをみつけた。

 早々と葉を落とした枝に無数の実がなって、まるで朱色の花が咲いたよう。

 「琉球」の名がつけられてはいるが、西南日本に広く分布する。房総はほぼ北限にあたる。

 「豆柿」の名のとおり、実は直径2センチ前後と小さいが、枝がみえなくなるほどにびっしりとつくので、満開の桜のように木全体が色づくのである。

 何事も経験、と思って味見したことがある。いや、渋いこと渋いこと。たっぷり半日は舌がしびれたままだった。

(K)

 リュウキュウマメガキ Diospyros japonica(カキノキ科)


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