No.187 2004/07/22(木)
ダム湖の変わった生き物
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雨が降らないのでダム湖の水位が下がった。小糸川最上流の豊英湖では満水時より4メートル低下した。こんなときに湖を探検すると、ふだん目にしない変わった生き物がみつかる。 水没した木の枝についたスポンジ状の物体。これは淡水カイメンの1種。海綿の多くは海の動物だが、淡水に住むものもいるのだ。この湖では少なくとも2種類が生息しているようだ。 枯れ枝にひっかかってしぼんだ風船のようなものはオオマリコケムシ。「個虫」と呼ばれる1.5ミリほどの個体が、自分で分泌した寒天質の表面に集まって群体を作る。大きいものは直径30センチを超える。水中での様子はこちらを参照。 (尾崎煙雄) |
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![]() 淡水カイメンの1種 |
![]() オオマリコケムシ |
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淡水カイメンの1種 (海綿動物門 淡水海綿科) オオマリコケムシ Pectinatella magnifica(外肛動物門 ヒメテンコケムシ科) |
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