No.336 2006/02/03(金)

 ヤマアカガエル産卵


dummy    この冬は近年にない寒さのせいか、アカガエル類の産卵がなかなか始まらなかった。例年ならヤマアカガエルの産卵が始まる1月下旬に入っても、1月21日の大雪の後は雨も降らず、氷点下の冷え込みが続いていた。
   そして2月1日。やっと寒さが緩み雨が降った。清和に近い坂畑のアメダスによると、降水量は58ミリ、最低気温は4.1℃。産卵日和を待ちかねていたヤマアカガエルがこの機会を逃すはずはない。山間の田んぼやハス田で一斉に産卵した。写真のハス田では700個以上の卵塊を数えた。1匹のメスが1卵塊を産むので、2月1日の夜にはオスメス合わせて1,400匹以上のアカガエルが集結したに違いない。さぞかしにぎやかだったろう。ヤマアカガエルの産卵は、これから3月にかけて暖かい雨の夜ごとに繰り返される。
   千葉県には2種のアカガエルが棲むが、ヤマアカガエルは山間部に分布する。平地に多いニホンアカガエルもこの日産卵を開始したようだ。

(尾崎煙雄)

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dummy ヤマアカガエルの卵塊
700個以上のヤマアカガエルの卵塊
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 ヤマアカガエル Rana ornativentris(アカガエル科)

 ニホンアカガエル Rana japonica(アカガエル科)

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