No.397 2006/07/22(土)
ムカデの卵
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昆虫を探してアカマツの朽ち木を崩していたら黄色い塊をみつけた。何かの卵だ。写真に写っているタバコの先端と比べるとわかるが、直径4〜5ミリのドーナツ型をしている。正確にはドーナツではなく、クロワッサン型に曲がっている。 近くで卵を守っていたらしい親が朽ち木の残骸から逃げ出した。かろうじて身体の前半部だけ写真に収めたが、頭の赤いトビズムカデであることがわかった。この黄色い塊はトビズムカデの卵らしい。ルーペでみると、卵の中にはすでにたくさんの脚がみえ、孵化が近いものと思われる。数えたらこの塊の中に43個の卵があった。 千葉県南部ではこのムカデのことを「ハガチ」と呼ぶ。かまれると痛いので、誰でも知っている。 (尾崎煙雄) |
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アカマツ Pinus densiflora(マツ科) トビズムカデ Scolopendra subspinipes mutilans(オオムカデ科) |
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