No.399 2006/07/26(水)
ハキリバチの仕業
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捨てられた枯れ竹に何かを抱えたハチが入って行くのが目にとまった。近寄ってみるとハチはすぐに飛び出して逃げてしまったので、竹筒を壊してみた。ハチの幼虫か餌の昆虫がいるかと思ったのだが、みつかったのは葉っぱの切れ端が7枚だけ。 ハキリバチのなかまの仕業である。葉っぱの切れ端は竹筒の奥に無造作に置かれているだけだったので、まだ産卵の準備の段階だったのだろう。ハキリバチのなかまは竹筒などの中に葉っぱを集めて綴りあわせて部屋を作り、そこに産卵する。幼虫の餌は花の蜜や花粉で、葉っぱは単なる「内装材」なのだ。 だから集めた葉っぱの種類もまちまちである。切れ端なので同定が難しいが、少なくとも3種類の木の葉が混じっている。しかし、葉を切り取る技はすばらしい。切れ端はどれもほぼ同じ大きさで、切り口は人が刃物で切り取ったかのようにきれいだ。 (尾崎煙雄) |
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ハキリバチの1種 Megachilidae sp.(ハキリバチ科) |
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