No.445 2007/03/04(日)
ダラダラヒキガエル
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暖かい雨が降る夜、林道を車で走っていると、目の前にヒキガエルが歩いているのに気がついた。カエルを除けようと思い、車を降りてヒキガエルを見るとビックリ。背中が真っ白なのだ。 「こ・これが噂の毒液か!」と叫んでしまった。眼の後ろの耳腺からだけでなく、背中の至るところから(ブフォトキシンを含む)白い毒液がダラダラと染み出しているように見えた。俗にいうガマの油だ。ケモノに襲われたのだろうか? 特に外傷は見当たらないが、よほど危険な状態だったに違いない。 さすがに素手で触る気にならなかったので、しばらく様子を見ていると草むらへ姿を消した。あれだけたくさんの毒液を出すヒキガエルを見たのは初めてなので、興奮してその夜の眠りは浅かった。 雨の日のカエル調査は日頃出会えないシーンに巡り会える。でも、雨の日の山の中の調査は危険なので、みなさんは真似しないで下さい。 (大木淳一) |
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アズマヒキガエル Bufo japonicus formosus(ヒキガエル科) |
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