No.490 2007/09/23(日)

 ナガジュウロクのタネ


dummy    市原市上高根の農家の庭先で、タネが干されていた。
   長いサヤがあるマメ、ナガジュウロクのタネだという。ナガジュウロクは、ジュウロクササゲと呼ばれるササゲの一種。「ナガ」名のつくところからもわかるように、サヤが長く、50センチを超えることもある。    若いサヤは、茹でて和え物にしたりして食べ、熟して乾燥させたマメは赤飯に使う。しかし、ササゲは購入した方が手間もかからないし、和え物にしても、インゲンの方がおいしいことなどから、最近では栽培する農家が少なくなっている。
   上総地方には、ジュウロクササゲの若い緑色のサヤを、盆棚の飾りとして、使うところがある。このお宅でも、盆棚の飾りに使うため、毎年欠かさず育てているとのことだ。
   庭先のタネは完全に乾かした後、ビンに入れて次の春まで保存される。最近は、野菜などのタネは採らずに、種苗店で買う事が多くなっているが、ナガジュウロクのタネは、上高根の畑で自家採種を重ねられてきた。来年の春にはまた、畑に撒かれる。
(島立理子)
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 ジュウロクササゲ Vigna sinensis(マメ科)

 インゲンマメ Phaseolus vulgaris(マメ科)

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