No.518 2008/01/23(火)
屋根裏からお札
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久留里にある明治20年代に建てられた商家の建物を、久留里デザイニング研究会(http://www.kururi.info/kenkyukai)と久留里城址資料館が調査している。その屋根裏からお札(ふだ)が出て来た聞き、調査に同行した。 仏壇の上にあたる天井裏の梁に醤油瓶を入れる化粧箱が縛り付けられ、その中に多数のお札が入っていた。他にお札数枚を束ねて梁に縛り付けられていたところが一カ所、天井裏にちらばっていたところが二カ所あり、全部で屋根裏の四カ所にお札が納められていた。 お札は全部で100枚ほど。地元の久留里神社のお札から、遠くは小豆島のお寺のお札まで各地のお札があった。お札の書かれた年代などから、昭和のはじめに屋根裏に納められたことがわかった。 火防(ひぶせ)のために古いお札を屋根裏に納める風習は各地で見られる。千葉県内でも、農家の屋根裏から見つかった例はあるが、商家での事例は珍しい。 (島立理子) |
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![]() 天井が落ちる危険を避けて梁の上を歩く |
![]() 醤油ビンが入っていた箱に詰まったお札 |
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