No.545 2008/04/30(水)
ジャコウアゲハ
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君津市清和地区・秋元城址近くに在住のNさんからの投稿写真。 Nさん「蛹が空になっていた(写真1)。周りを探したら居た。毒々しい赤に見えます(写真2)。」 Nさんが昨年から観察してきたジャコウアゲハの蛹(写真1)。蛹を支える上の糸が切れて逆さ吊りになっていたので心配していたが、無事に羽化できたようだ。ジャコウアゲハの腹や翅の赤い模様はたしかに毒々しくみえる。それもそのはず、このチョウは食べると毒だ。幼虫時代に食べるウマノスズクサという植物が持つ毒性分を蓄積しているのだ。だから、目立つ赤い模様は毒を示す警告だと考えられている。毒を持たぬ他のアゲハチョウやガの中にはジャコウアゲハを真似ていると思われる模様を持つものがいて、擬態の代表例として知られている。 (尾崎煙雄)
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ジャコウアゲハ Atrophaneura alcinous(アゲハチョウ科) ウマノスズクサ Aristolochia debilis(ウマノスズクサ科) |
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