No.590 2008/09/15(月)

 なぞの卵の正体


dummy  君津市清和地区・秋元城址近くに在住の野村さんからの投稿写真。
 野村さん「この前のニラにあった卵の正体。アリジゴクみたい? ウスバカゲロの幼虫?」
 あれから10日。野村さんからなぞの卵の続報。たしかにアリジゴクのような姿をしているが、これはツノトンボの幼虫のようだ。
 しかし、野村さんの直観は正しい。アリジゴクはウスバカゲロウやその近縁種の幼虫の俗称で、地面にすり鉢状の巣を作りアリなどを捕らえて食べる。ツノトンボはトンボの仲間ではなく、ウスバカゲロウとともにアミメカゲロウ目に属する昆虫。いわば親戚のような関係だ。幼虫の姿が似ているのも道理。ただし、ツノトンボは地面に巣を作らない。大きなアゴで餌を捕食する肉食幼虫だが、ニラの花の上に群れたようすはちょっとかわいらしくもある。
 (尾崎煙雄)
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 ニラ Allium tuberosum(ユリ科)

 ツノトンボ Hybris subjacens(ツノトンボ科)

 ウスバカゲロウ Hagenomyia micans(ウスバカゲロウ科)

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