No.650 2009/02/16(月)
ヒメコマツの枯れ木
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この日もヒメコマツ(別名ゴヨウマツ)の調査。道なき尾根を辿ること1時間以上。この木に会いに来るのは4回目だ。しかし、目当ての木は枯れていた(写真1)。 2001年に初めて調査したときはまあまあ元気だった。2002年にDNAのサンプルを採りに来たときもどうにか健在だった。しかし、2005年にクローン保存のための接ぎ木用の枝を採りに来たときにはだいぶ弱っていた。枝の大半が枯れ、わずかに下枝が2本生きているだけだった(写真2)。 そして今回。おそらく、枯れたのは昨年のことだろう。こうして全部で100本にも満たない房総のヒメコマツがまた1本減った。絶滅の限界に近いことをひしひしと感じる。幸い、この木のクローンは接ぎ木苗として生き残っている。そこから種子を取ることもできる。早く手を打っておいてよかった。 (尾崎煙雄) |
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![]() 写真1 |
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![]() 写真2 |
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ヒメコマツ(ゴヨウマツ) Pinus parviflora(マツ科) |
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