No.655 2009/03/11(水)
ありがたくない虫
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トウキョウサンショウウオ観察会の下見のため、木更津の田んぼを歩いた。 用水路に産卵しているようなので、草むらに足を踏み込むと、赤みを帯びた小さな虫たちが20匹ほど一斉にワラワラと動き出した。 よく見るとアオバアリガタハネカクシだった。体長は約7mmで色合いが綺麗だが、触ると大変なことになる。 体液にはペデリンという毒があり、皮膚について約2時間経つとかゆくなり皮膚炎を起こす。目に入ると失明する事態になりかねない危険な昆虫だ。 私は長靴で草むらに踏み込んだので、ズボンの中への侵入を食い止めることができた。もしトレッキングシューズだったら…と思うとゾッとした。 名前と違い、決して有り難くないハネカクシ。これから出現する季節だけに、気をつけて欲しい毒虫だ。見つけても絶対に触らないこと。 (大木淳一) |
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アオバアリガタハネカクシ Paederus fuscipes(ハネカクシ科) トウキョウサンショウウオ Hynobius tokyoensis(サンショウウオ科) |
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