No.720 2009/07/01(水)

 コハクオナジマイマイ


dummy  君津市清和地区・秋元城址近くに在住の野村さんからの投稿写真。
 野村さん「殻の芯が緑色。」
 これはコハクオナジマイマイというカタツムリの仲間。緑色に見えるのは、軟体部の色が薄い殻を通して見えているため。近縁のオナジマイマイ(外来種)とよく似ているが、この緑色がわかりやすい区別点。コハクオナジマイマイはもともと岡山県や高知県以西に分布する種だが、1991年に房総半島の館山で初めて記録された。本来の分布域から飛び離れた生息なので、何らかの人為的な要因で運び込まれたものと思われる。その後の研究で房総半島南部の安房地方各地に生息していることがわかった。では、房総のどのあたりまで分布しているのかというと、情報が不足していて明確なことはわからない。君津市清和地区のこの生息情報も貴重な記録の一つだ。
 (尾崎煙雄)
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 コハクオナジマイマイ Bradybaena pellucida(オナジマイマイ科)

 オナジマイマイ Bradybaena similaris(オナジマイマイ科)

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