No.756 2009/09/11(金)

 トラマルハナバチ


dummy  三島小の花壇では青紫の花が満開。南米原産のサルビア・グアラニティカだ。花も草丈も大ぶりなサルビアの1種。花を横からよく見ると、筒状の花の下側がぼろぼろだ(写真1)。たぶん、この花を訪れるトラマルハナバチの仕業とみた。サルビアの仲間は筒状の花を咲かせ、その筒の一番奥に蜜線をもつ。虫が蜜を吸うためには長い口(口吻・こうふん)を伸ばして花の奥に届かせなければならない。サルビア・グアラニティカの花は長く、5センチに達する。しかし、この時期盛んに活動するハナバチの代表であるトラマルハナバチの口はそこまで長くはない(写真2)。それでも蜜を吸いたいから、ハチは花の奥めがけてぐいぐいと頭を突っ込む(写真3)。その結果、花がぼろぼろになった。というのが私の仮説。きっと、サルビア・グアラニティカの故郷には口吻の長いハナバチが棲んでいるのだろう。
 (尾崎煙雄)
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写真1
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写真2
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写真3
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 サルビア・グアラニティカ Salvia guaranitica(シソ科)

 トラマルハナバチ Bombus diversus(ミツバチ科)

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