No.790 2010/01/13(水)

 マゴジャクシ


dummy  蔵玉小の子どもたちと東大演習林の森を歩いた。ここは房総丘陵でも最も古い森のひとつ。モミやツガの巨木がそびえ、常緑広葉樹がうっそうと繁る。中は昼でも暗い。この日はおもしろいキノコに出会った。モミの枯れ株から生えた10センチほどのキノコ。マゴジャクシという。「小さな杓子」という意味なのだろう。傘の中心ではなく、縁に柄がついている。傘や柄の表面には光沢がある。でも、このキノコの一番の特徴は「硬い」こと。爪ではじくと「カツッ、カツッ」という音。まるで木彫りのようだ。虫に食われないための防御なのだろうか?
 (尾崎煙雄)
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 モミ Abies firma(マツ科)

 ツガ Tsuga sieboldii(マツ科)

 マゴジャクシ Ganoderma neojaponicum(マンネンタケ科)

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