No.803 2010/02/26(金)
コウモリバエ
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館山市に住むFさんが三島小教室博物館に届けてくれた標本。体長3ミリほどの小さなハエが3匹(写真1)。冬眠中のキクガシラコウモリの身体から採集したという。これはすごい。コウモリバエの仲間だ。ずっと見たいと思っていた虫だ。 拡大してみるとわかるが(写真2)、頭部が小さく、相対的に胸部が大きい。翅はやや貧弱で、飛ぶのが得意そうには見えない。そして力強い脚。剛毛に覆われ、先端の爪は大きく鋭い。この脚でコウモリの身体にしがみつき、吸血しているのだ。「コウモリの身体から引き離すのが大変だったよ」と、Fさん。 「一度は見てみたい」といっていた私のつぶやきを思い出してくれたFさんに感謝。 (尾崎煙雄) |
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![]() 写真1 |
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![]() 写真2 |
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キクガシラコウモリ Rhinolophus ferrumequinum(キクガシラコウモリ科) コウモリバエの1種 Streblidae sp.(コウモリバエ科) |
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