No.825 2010/04/13(火)
アセビの霜害
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清和県民の森の遊歩道でアセビの新葉が枯れているのをみつけた。下向きに垂れ下がっているのが昨年の葉。伸びた枝先に集まって着き、茶色く縮れているのが今年の新葉だ。おそらく遅霜の影響だろう。茶畑で怖れられている遅霜の害と同じ。アセビは3月には新葉を開き始める。常緑広葉樹としては早い。早く新葉を開けば、それだけ光合成による稼ぎも増えるのだから有利だろう。しかし、今年のように春の低温に見舞われると、まだ柔らかい新葉は枯れてしまう。いつ新葉を開くか、それは植物にとって重要な戦略なのだ。そしてアセビにとって、今年はそれが裏目に出たということ。 (尾崎煙雄) |
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アセビ Pieris japonica(ツツジ科) |
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