No.842 2010/05/24(月)

 ヒゲナガハナノミ


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 君津市清和地区・秋元城址近くに在住の野村さんからの投稿写真。
 野村さん「今年もヒトツバタゴの花は咲きませんでした。タゴの葉に居た葉虫。」
 ヒトツバタゴは野村さんが庭に植えた木。国内では本州中部と対馬に自生する変わった樹木。「ナンジャモンジャの木」と呼ばれることもある。
 さて、その葉にとまったこの虫はヒゲナガハナノミという。野村さんが言うようにハムシの仲間に少し似ている。しかし、この立派な櫛状の触角はヒゲナガハナノミの雄の特徴。ナガハナノミ科というのはマイナーな甲虫のグループで、図鑑によると日本には17種が知られていて、千葉県内でも5種の記録がある。ナガハナノミ科の幼虫は水中で暮らすものが多いらしく、このヒゲナガハナノミの幼虫も水田などの水中に棲む。しかし、ナガハナノミ類の生態はあまりわかっておらず、謎の多い昆虫だ。
 (尾崎煙雄)

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 ヒトツバタゴ Chionanthus retusus(モクセイ科)

 ヒゲナガハナノミ Paralichas pectinata(ナガハナノミ科)

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