No.888 2010/10/29(金)

 コブナグサ


dummy  暑かった夏がやっと終わり、秋風も急に冷たくなった。市宿の水田も稲刈りが終わってずいぶんと経ったこの頃、畦畔にやっと紫色のコブナグサの総が見られるようになった。しかし集落に近い山側より、段々を下りた谷底付近の面にしか生えていない。元々湿地などにいる植物なのだが、恐らく遠い過去に水田域となった場所にも適応してきたと思われる。そのことは遺跡の土から、イネとともにコブナグサの細胞の化石が産出することで示される。
 (江口誠一)
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 コブナグサ Arthraxon hispidus(イネ科)

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