No.899 2010/12/03(金)

 コキクガシラコウモリ


dummy  4年生のトモノリ君が「うちの庭に落ちてた」といってコウモリの死体を持ってきてくれた(写真1)。大きな耳と独特の鼻の形でキクガシラコウモリの仲間とわかる(写真2)。頭胴長45ミリ。ということは、大きさから考えてコキクガシラコウモリだろう。千葉県内では主に南部に生息している。近縁のキクガシラコウモリは頭胴長70ミリ前後になる。トモノリ君は「昨日はなかったのに、今朝見たら落ちてた」というので、何かの理由で昨晩死んだものと思われる。外傷もなくきれいな死体だ。関節はまだ柔らかく、翼を広げることもできる(写真3)。このような新鮮な「行き倒れ」のコウモリはよい標本になる。コキクガシラコウモリの死体はめったに拾う機会がないので、大変貴重だ。トモノリ君に感謝。
 (尾崎煙雄)
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写真1
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写真2
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写真3
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 コキクガシラコウモリ Rhinolophus cornutus(キクガシラコウモリ科)

 キクガシラコウモリ Rhinolophus ferrumequinum(キクガシラコウモリ科)

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