No.903 2010/12/17(金)
モズのはやにえ
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君津市清和地区・秋元城址近くに在住の野村さんからの投稿写真。 野村さん「この柿の木にモズが来てる居るみたいです。楽しみです!」 人家近くの柿の木。剪定されて細かい枝がたくさん出ている(写真1)。野村さんが楽しみにしているのはモズのはやにえ。「はやにえ」とは、モズが餌の昆虫などを枝に刺して「保存」したもの。モズのこの習性が本当に保存のためなのか、それとも別の理由があるのか、実はよくわかっていないらしい。この季節、はやにえ探しは自然観察の楽しみの一つ。たしかにこの柿の木ははやにえ向きだ。 翌日、野村さん「快晴で今日はきれいに撮れました。」 期待通り、モズのはやにえを発見(写真2)。トノサマバッタのようだ。さすが、野村さんがにらんだとおり。 さらに翌日、野村さん「今日はもうありませんでした。」 昨日の枝に、バッタの姿はない(写真3)。ということは、モズが食べてしまった可能性が高い。少なくともあのバッタは1日間「保存」されていたことになる。定点観測すればモズのはやにえの意味が解明できるかもしれない。 |
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![]() 写真1 |
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![]() 写真2 |
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![]() 写真3 |
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モズ Lanius bucephalus(モズ科) トノサマバッタ Locusta migratoria(バッタ科) |
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