No.919 2011/02/10(木)

 桜とバッタとハヤニエと


dummy  まだまだ凍てつく寒さが続く今日この頃、春が待ち遠しい私は博物館の駐車場に植えてある桜(ソメイヨシノ)のつぼみが気になって仕方がない。ふと、その桜を見てみると、固いつぼみに何かが刺さっていた。モズの早贄(ハヤニエ)だ。
 よく見たらバッタだった。その正体はツチイナゴ。ツチイナゴは越冬する体長5cmほどのバッタだ。この時期、モズにとってごちそうに違いない。きっと、桜のつぼみがふくらむ前に食べるだろう。
 いつ無くなるか楽しみだと思っていたら、4日後には無くなっていた。もっと眺めていたかったが、モズも必死だ。新たな早贄を見つけて観察するとしよう。
 (大木淳一)
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 ソメイヨシノ Prunus x yedoensis(バラ科)

 モズ Lanius bucephalus(モズ科)

 ツチイナゴ Patanga japonica(イナゴ科)

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