No.976 2011/10/13(木)

 モミの枯れ木


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 清澄山でみつけたモミの枯れ木(写真1)。胸高直径1メートル超の大木が地上8メートル付近で見事に折れている。9月21日に本州に上陸した台風15号の爪痕だ。折れて落下し山道をふさいでいた幹をチェーンソーで切って片付けてあった。その部分の直径でも1メートルほど(写真2)。枯れたモミにはさまざまな甲虫が集まってくる。その代表格がヒゲナガカミキリ。夏に見られる大型のカミキリだ。さすがに10月では時期的に遅いかと思いつつ探してみたら、ちゃんといた。体長3センチ超の雄だ(写真3)。他にも数個体みつかった。モミの材の芳醇な香気に誘われて繁殖のために集まったのであろう。来年の夏、また見に来ようと思う。
 (尾崎煙雄)

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写真1
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写真2
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写真3
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 モミ Abies firma(マツ科)

 ヒゲナガカミキリ Monochamus grandis(カミキリムシ科)

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