No.993 2012/01/18(水)

 タヌキ


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 坂畑小学校の近くでタヌキを見かけた。畑の脇で水を飲んでいる(写真1)。こちらに気づいていないようなので追跡してみた。50メートルほど移動して、枯れた草むらにうずくまったので、そっと接近して撮影した(写真2)。たしかにタヌキだが、どうも様子がおかしい。背中の毛が抜けてかさぶたのような皮膚が露出している。目もちゃんと開いていないようだ。
 このタヌキはたぶん「疥癬症」にかかっているのだ。疥癬症は、ヒゼンダニの仲間が寄生して起こす皮膚病だ。タヌキにつくダニはイヌやキツネにも寄生し同じ病気を起こす。近年、野生のタヌキやキツネに疥癬症が増えているようだ。その原因はいくつか想定されてはいるが、よくわからない点も多いようだ。ちなみにタヌキの疥癬症は人にはうつらないが、無用な接触は避けた方がよい。
 (尾崎煙雄)

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写真1
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写真2
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 タヌキ Nyctereutes procyonoides(イヌ科)

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