No.1063 2012/10/17(水)
テングノメシガイ
君津市立小櫃小学校で子ども達と昆虫観察をした(写真1)。その最中に子ども達が土手で不思議なものを発見した(写真2)。長さ3センチほどで黒くてしゃもじ形をしている。感触は硬いゴムのよう。キノコの仲間だろうとは思ったが、それ以上はわからなかった。 後で調べてみると、これはテングノメシガイというキノコの一種と判明した。「メシガイ」は漢字で「飯匙」。「匙」は「さじ」とも読むが「かい」とも読み、飯などをすくう道具のこと。つまり「しゃもじ」のこと。自然界のおもしろい形を天狗にまつわるものと考える発想がおもしろい。 (尾崎煙雄)
テングノメシガイ Trichoglossum hirsutum(テングノメシガイ科)