No.1158 2013/06/12(水)
コマダラウスバカゲロウ
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夜の森のトンネルの壁面でみつけた不思議な昆虫(写真1)。体長1センチほど。コマダラウスバカゲロウの幼虫と思われる。近縁のウスバカゲロウ類の幼虫は「蟻地獄」として知られるものが多い。しかし、この種の幼虫は砂の中ではなく、地衣類の生えた壁面に棲んでいる。緑色のまだら模様のせいで周囲の地衣類と見分けがつかない。目が慣れると、身体の割りに大きな大あごを左右いっぱいに開いているのに気がつく。こうして待ち伏せて、通りかかった昆虫などを補食するのだ。ためしに近くにいたカゲロウの1種を与えてみると、一瞬で捕らえた(写真2)。大あごでしっかりと餌を挟み、時間をかけて食べた。なかなかのハンターぶりだ。 |
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![]() 写真1 |
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![]() 写真2 |
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コマダラウスバカゲロウ Dendroleon jezoensis(ウスバカゲロウ科) | ![]() |
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