No.1165 2013/07/11(水)
ウデブトハエトリ
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清澄山系にて。昆虫調査の折に見つけたクモ(写真1)。ウデブトハエトリだ。体長4ミリほどの小さなクモだが、太く発達した前脚を持つハンターだ。網は作らず、小さな昆虫などを捕獲して食べる。ハエトリグモの仲間は眼が発達している。クモ類には基本的に4対の眼があるが、ハエトリグモ類ではそのうち2対が顔の正面に並ぶ。とりわけ顔の中央に位置する1対の主眼は大きい(写真2)。この眼のおかげでハエトリグモには「表情」があり、見つめられているような錯覚を覚える。顔の前面に並ぶ1対の眼は、ヒトと同様に両眼視によって対象物の距離を正確に認識するように思えるのだが、最近の研究によると、ハエトリグモの眼は全く違うメカニズムで奥行きを認知しているらしい。 |
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![]() 写真1 |
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![]() 写真2 |
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ウデブトハエトリ Harmochirus insulanus(ハエトリグモ科) | ![]() |
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