No.1179 2013/08/29(木)
ハイイロチョッキリ
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森の地面に数枚の葉の着いた小枝ごと落ちていたドングリ(写真1)。コナラのドングリだ。別の場所にはアカガシのドングリが同様に落ちていた(写真2)。これらはハイイロチョッキリという8ミリほどの甲虫の仕業だ。この虫はドングリに卵を産み付け、枝を噛み切って落とす。孵化した幼虫はドングリの中身を食べ、成長すると外に出て地中で蛹になる。ドングリには産卵の痕跡が残されている(写真3)。写真3の左がコナラ、右はアカガシ。産卵の痕跡はかならずドングリの「帽子」の部分にある。雌成虫がここをかじって穴をあけ卵を産むのだ。ドングリの皮は硬い。しかしドングリの「帽子」部分に隠された部分の皮は少し柔らかいのをこの虫は知っているのだ。すごい。 |
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![]() 写真1 |
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![]() 写真2 |
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![]() ![]() 写真3 |
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ハイイロチョッキリ Mechoris ursulus(オトシブミ科) | ![]() |
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