No.1253 2014/05/16(金)
シリアゲムシ
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三島小学校の校庭にて。葉にとまるシリアゲムシの1種(写真1)。体長は2センチほど。「何の仲間?」と訊かれて困る虫のひとつで、これは「シリアゲムシの仲間」としか答えようがない。ガガンボやアブにも少し似ているが、まったく別の昆虫だ。雄の腹部に特徴があって、お尻の先をまるでサソリのように持ち上げ、その先端には小さなはさみがある(写真2)。英語でスコーピオンフライ(サソリ虫)と呼ぶのもうなづける。しかし雌の腹部は単純な先細りの形で、雄のように持ち上げることもない。シリアゲムシの仲間は国内で30種類ほどが知られ、互いによく似た種も多く、さらに季節によっても色や模様が変化するので同定がむずかしい。写真のものは、もっとも普通に見られるヤマトシリアゲだと思われる。 |
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![]() 写真1 |
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![]() 写真2 |
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ヤマトシリアゲ Panorpa japonica(シリアゲムシ科) | ![]() |
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