No.1268 2014/06/20(金)

 チクシトゲアリが…


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 ケモノ調査用に設置した自動撮影装置を回収するため、三島小へ立ち寄った。蓋を開けると、カメラと雨よけケースの間の1〜2mmほどの隙間が木屑で埋められていた。あれ?と思い、カメラを外すとケースの中に1cmに満たないアリが30匹ほど入り込んでいた。しかも繭や蛹もあった。
 いつの間に…と思いながらそのアリを観察すると、チクシトゲアリだった。警戒しているのか、腹部を下に曲げてジッとしていた。小さいながらも胸部の後ろ側と、胸部と腹部の間の腹柄節にトゲをもつ、私にとってお気に入りのアリだ。出会えて嬉しい反面、自動撮影装置に棲みこまれて追い出さざるを得ない状況に複雑な気持ちになった。次はちゃんとした巣を見つけてみたい。
 (大木淳一)

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 チクシトゲアリ Polyrhachis moesta(アリ科)

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