No.1294 2014/09/26(金)

 カナムグラ


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 ササ藪の縁を覆うように茂ったカナムグラ(写真1)。人家の周辺でよくみられる一年生のつる植物で、これがはびこると立ち入ることも困難になるやっかい者だ。この日、カナムグラが開花していた。直径5ミリほどの薄緑色の小さな花がたくさん集まって咲いている(写真2)。カナムグラは雌雄別株で、これは雄花。風媒花なので昆虫を引き寄せる必要がなく、そのせいで地味な花なのだろう。雌花はこちら(写真3)。
 カナムグラの茂みに入り込むと、つるが身体にまとわりついて動きにくくなる。このつるには短いけれども鋭い棘がたくさん生えていて(写真4)、これが衣服にひっかかるからだ。触ると紙やすりのような感触で、この写真を撮っている間にも手の甲や腕に細かいひっかき傷をたくさん作ってしまった。
 (尾崎煙雄)

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写真1
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写真2
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写真3
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写真4
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 カナムグラ Humulus japonicus(クワ科)

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