No.1298 2014/10/17(金)

 ジョロウグモ


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 秋にもっとも目立つクモはジョロウグモだろう(写真1)。大きいし、色も派手だし、人の通り道に大きな網を張って邪魔になることも多い。写真1のように大きくて目立つのは雌で体長3cmにもなる。雄は雌の半分以下で痩せていて色も地味だ(写真2の下が雌、上が雄)。雄のジョロウグモは雌が作った網に同居していて、交尾の機会をうかがっている。ジョロウグモの名は「女郎蜘蛛」と書き、そのあでやかな色彩が遊女を思わせるからといわれる。たしかにジョロウグモの身体をよく見ると、派手な着物をまとっているように見える(写真3、4)。しかし、その名の由来は「女郎」ではなく「上臈(じょうろう)」であるという説もある。上臈には高貴な女官という意味もあり、女郎よりずっとましに思える。
 (尾崎煙雄)

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写真1
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写真2
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写真3
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写真4
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 ジョロウグモ Nephila clavata(ジョロウグモ科)

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