No.1312 2014/12/12(金)
着生クスノキ?
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三島小の校庭の片隅に生えたクスノキ(写真1)。青々と葉を茂らせている。樹高5メートルほどの若い木だ。でもどこかおかしい。近寄ってみて違和感の理由がわかった。このクスノキはサクラの幹の途中から生えているのだ(写真2)。このサクラは幹の半分以上が枯れているようだが、ちゃんと生きた枝も着いている。おそらく、鳥の糞に混じってサクラの幹に落とされたクスノキの種子が発芽して、サクラの枯れた部分に根を張って育ったのだろう。クスノキは寄生植物ではないので、サクラの木の生きた組織に侵入することはない。寄生ではなく、他の木の幹などに単にくっついて生育するものを着生植物というが、このクスノキの場合、着生と呼ぶべきかどうか。クスノキの根はサクラの幹の枯れた部分を貫いて土壌にまで達しているのかもしれない。 |
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![]() 写真1 |
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![]() 写真2 |
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クスノキ Cinnamomum camphora(クスノキ科) サクラの一種 Prunus sp.(バラ科) | ![]() |
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