No.1359 2015/05/22(金)

 グンバイムシ2


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 先日、三島小の校庭のボケでナシグンバイをみつけてから、グンバイムシ探しが楽しくなった。この日は校庭に植えられたオオムラサキ(ツツジ)で探索。白いそばかす状の斑点ができた葉(写真1)をみつけてめくってみると、果たしてここにもグンバイムシがいた(写真2)。ナシグンバイによく似ているが、これは別種のツツジグンバイだ。体長4ミリ弱で、もっぱらツツジ類を餌とする。
 ツツジグンバイの特徴は、頭部にある丸い大きな膨らみだ(写真3)。まるで紙風船のようだ。「帽状部」と呼ばれるこの構造はナシグンバイにもあるが、これほど丸くふくらんではいない。いったい何のためにこんな形になったのか、想像もつかない。
 同じ葉の裏に、ツツジグンバイの幼虫もいた(写真4)。体長は2ミリほど。成虫のような不思議な装飾はないが、代わりに幼虫の身体にはたくさんの棘が生えている。こちらの方が防御の役には立ちそうな気がする。
 (尾崎煙雄)

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写真1
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写真2
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写真3
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写真4
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 ナシグンバイ Stephanitis nashi(グンバイムシ科)

 オオムラサキ(ツツジ) Rhododendron x pulchrum(ツツジ科)

 ツツジグンバイ Stephanitis pyrioides(グンバイムシ科)

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