No.1390 2015/09/27(日)

 モミタケ


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 バカマツタケの大漁に気をよくして山を下りてきた私達を、別のキノコが待ち受けていた。モミタケである(写真1)。もう一人の達人が別の山で採ってきたもののお裾分けだそうだ。
 このモミタケも房総丘陵で珍重されるキノコの一つで、地元では「サマツ」と呼ばれることが多い。その名のとおり、モミの木の根に共生するキノコだ。ときに巨大に育つのが特徴で、この日いただいた中にもかなりの大物が1本あった。新聞紙の大きさと比べるとわかるが、傘の直径は30センチ以上もある(写真2)。山の中でこんな立派なキノコを見つけたらさぞかし驚くだろうと思う。
 どうやらこの秋はバカマツタケと同様、モミタケも豊作のようだ。「こんな当たり年はめったにないよ」と達人はいう。ありがたいことに、こんな場面に出会えたのはかなりの幸運だったようだ。
 (尾崎煙雄)

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写真1
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写真2
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 バカマツタケ Tricholoma bakamatsutake(キシメジ科)

 モミタケ Catathelasma ventricosum(キシメジ科)

 モミ Abies firma(マツ科)

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