No.1395 2015/10/30(金)

 落柿に集まる虫


dummy

 三島小の校庭にあるカキの木にもたくさんの実がなった(写真1)。
 誰にも採られずに地面に落ちたカキの実も少なくない。発酵して甘酸っぱい匂いが鼻をつくものもある。拾って食べる気にはならないが、昆虫にとってはごちそうのようだ。
 地面に落ちてからまだ数日と思われる比較的きれいな実にはクロオオアリが集まっていた(写真2)。ちょうどよい具合に甘味が濃縮されているのだろう。落ちてから一週間以上は経って、見た目には汚く腐ったような実にはハエや甲虫の仲間が集まっていた。甲虫で多いのはアカマダラケシキスイのようだ(写真3)。ハエは同定が難しいが、キイロショウジョウバエと思われるハエが多かった(写真4)。
 いろいろな虫が見つかって楽しい「落柿ウォッチング」だが、スズメバチの仲間が来ることもあるので要注意。
 (尾崎煙雄)

dummy
dummy
写真1
dummy
dummy
写真2
dummy
dummy
写真3
dummy
dummy
写真3
dummy
dummy

 カキノキ Diospyros kaki(カキノキ科)

 クロオオアリ Camponotus Camponotus(アリ科)

 アカマダラケシキスイ Lasiodactylus pictus(ケシキスイ科)

 キイロショウジョウバエ Drosophila melanogaster(ショウジョウバエ科)

dummy


ニュース一覧へもどる