畑の中に、その場には似つかわしくないような派手な花が咲いていた。コンニャクの花だ。
コンニャクイモと呼ばれる地下の塊茎を、煮つぶして固めたものがコンニャクである。
春にイモの部分を植えつけし、秋に収穫する。これを3年から4年繰り返したものが加工に使われる。
畑で花を咲かせたコンニャクは、おそらく昨年秋に堀り残してしまったものなのだろう。
コンニャクはサトイモ科の植物で、これを食用として利用しているのは日本、韓国、中国など東アジアの国々だけである。
ちなみに、原産は東南アジアである。この派手な花も原産地を聞くと納得できる。
(島立理子) |