No.1461 2016/08/11(木)

 季節外れのモミタケ(清和)


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 植物の調査のため君津市清和地区の山に入った帰り道、同行者が「お、モミタケが出てるぞ」と教えてくれた。見れば、落ち葉を押しのけるようにして大きな傘がのぞいている(写真1)。傘の直径20センチ弱の立派なモミタケだ(写真2)。この日、この付近で合計4本のモミタケが見つかった。
 同行者は「お盆前にモミタケが出るなんて」と驚き顔。無理もない。房総丘陵ではモミタケは「サマツ」と呼ばれ、普通なら秋のお彼岸の頃に採れるキノコだ。昨年も9月27日に立派なモミタケを見せてもらった。
 後日、キノコの達人にこのことを報告したところ、「お盆前にサマツが出たなんて聞いたことがねえなぁ」とやはり驚いていた。何が引き金となってモミタケの子実体が発生するのかはわからないが、今年の気象条件は例年と違うのだろうか。
 (尾崎煙雄)

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写真1
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写真2
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 モミタケ Catathelasma ventricosum(キシメジ科)

 


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