No.1462 2016/08/11(木)

 ツマベニシマコヤガ


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 富津市の山中にて。コケの生えたモミの木の幹から何かがぶら下がっている(写真1)。間近で見ると何かの繭のようだ(写真2)。樹皮の破片などを綴り合わせてあるように見える。長さ1センチほどの大きさ。コヤガの仲間ではないかと思い、繭を持ち帰った。コヤガ類には幼虫が木の幹などに生えた地衣類を食べる種が多く含まれる。
 採集から10日目の8月20日朝に繭から成虫が羽化していた(写真3)。横幅1センチほどの小さなガだ。全体的に褐色で地味だが、前後の翅の縁が紅色に縁取られている。ガの専門家に見てもらい、ツマベニシマコヤガであると教えていただいた。
 (尾崎煙雄)

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写真1
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写真2
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写真3
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 モミ Abies firma(マツ科)

 ツマベニシマコヤガ Corgatha obsoleta(ヤガ科)

 


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